カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―(新潮文庫)

フランツ・カフカ/著、 頭木弘樹/編訳
配信開始日: 2024/05/29
価格:693円(税込)
新潮文庫
諸外国文学 TTS(読み上げ)対応
作品カナ:カフカダンペンシュウウミベノカイガラノヨウニウツロデヒトアシデフミツブサレソウダシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-207107-6
断片こそカフカ! カフカの神髄ともいえる短く未完成な小説のかけらが完全新訳で登場。
カフカは完成した作品の他に、手記やノート等に多くの断片を残した。その短く、未完成な小説のかけらは人々を魅了し、断片こそがカフカだという評価もあるほど。そこに記されたなぜか笑える絶望的な感情、卓越した語彙力で発せられるネガティブな嘆き、不条理で不可解な物語、そして息をのむほど美しい言葉。誰よりも悲観的で人間らしく生きたカフカが贈る極上の言葉たち。完全新訳で登場。(解説・頭木弘樹)

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フランツ・カフカ(Kafka,Franz) プロフィール

(1883-1924)オーストリア=ハンガリー帝国領のプラハで、ユダヤ人の商家に生れる。プラハ大学で法学を修めた後、肺結核に斃れるまで実直に勤めた労働者傷害保険協会での日々は、官僚機構の冷酷奇怪な幻像を生む土壌となる。生前発表された「変身」、死後注目を集めることになる「審判」「城」等、人間存在の不条理を主題とするシュルレアリスム風の作品群を残している。現代実存主義文学の先駆者。

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