捨て童子・松平忠輝(下)(新潮文庫)
新潮文庫
文芸一般
時代小説
TTS(読み上げ)対応
作品カナ:ステドウジマツダイラタダテル03シンチョウブンコ
シリーズ名: 捨て童子・松平忠輝
紙書籍ISBN:978-4-10-117422-8
シリーズ名: 捨て童子・松平忠輝
紙書籍ISBN:978-4-10-117422-8
時代の転換点を、恐れず媚びず、熱く濃く生きた類まれな武将の最終章。傑作伝奇小説。
砲声が響き渡り大坂落城が迫るなか、幼き日の思いを胸に忠輝は秀頼のもとへ駆けつける。〈友との約束を守らずして、生きる価値などない! 如何なるときも清々しくありたいのだ。〉秀頼を見限る家康、保身に走る淀君、姑息な秀忠。二人を阻むものは数えきれないが、敵味方を越えた魂が今、通じ合う――。戦乱の世にあっても決して汚れることのなかった忠輝を、熱く強く濃く描き切った傑作。(解説・酒見賢一)
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隆慶一郎(リュウ・ケイイチロウ) プロフィール
(1923-1989)東京生れ。東大文学部仏文科卒。在学中、辰野隆、小林秀雄に師事する。編集者を経て、大学で仏語教師を勤める。中央大学助教授を辞任後、本名・池田一朗名で脚本家として活躍。映画「にあんちゃん」の脚本でシナリオ作家協会賞受賞。1984(昭和59)年、『吉原御免状』で作家デビュー。1989(平成元)年には『一夢庵風流記』で柴田錬三郎賞を受賞。時代小説界に一時代を画すが、わずか5年の作家活動で急逝。