虚の伽藍
単行本
文芸一般
TTS(読み上げ)対応
作品カナ:キョノガラン
紙書籍ISBN:978-4-10-339533-1
紙書籍ISBN:978-4-10-339533-1
より多くの金をつかんだ者が京都を制する――最後に嗤うのは仏か鬼か。
日本仏教の最大宗派・燈念寺派で弱者の救済を志す若き僧侶・志方凌玄。バブル期の京都を支配していたのは、暴力団、フィクサー、財界重鎮に市役所職員……古都の金脈に群がる魑魅魍魎だった。腐敗した燈念寺派を正道に戻すため、あえて悪に身を投じる凌玄だが、金にまみれた求道の果てに待っていたのは――。圧巻の社会派巨編。
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月村了衛(ツキムラ・リョウエ) プロフィール
1963(昭和38)年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部卒。2010(平成22)年、『機龍警察』で小説家としてデビュー。冒険小説の新たな旗手として高く評価される。2012年『機龍警察 自爆条項』で日本SF大賞を受賞。2013年に『機龍警察 暗黒市場』で吉川英治文学新人賞を受賞。2015年、『コルトM1851残月』で大藪春彦賞を、『土漠の花』で日本推理作家協会賞を受賞。2019(令和元)年、『欺す衆生』で山田風太郎賞を受賞している。2023年、『香港警察東京分室』が第169回直木賞候補となる。他の著書に『機龍警察 白骨街道』『脱北航路』『十三夜の焔』『半暮刻』、『対決』などがある。