水は動かず芹の中

単行本
文芸一般
TTS(読み上げ)対応
作品カナ:ミズハウゴカズセリノナカ
紙書籍ISBN:978-4-10-351352-0
紙書籍ISBN:978-4-10-351352-0
いつの時代も、戦を止めようとしたものがいた――。
長いスランプに陥った小説家はやけっぱちになり、唐津を旅することに。陶芸体験をした窯元の夫婦から、水神にまつわる不思議な伝承を聞く。今でいう「難民」であったという流浪の水神は、戦国時代、いかにして秀吉の朝鮮出兵を止めようとしたのか……。『かたづの!』の著者が、かつてないスケールで歴史と現代を深く結びつける長篇小説。
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中島京子(ナカジマ・キョウコ) プロフィール

1964(昭和39)年東京都生れ。東京女子大学文理学部史学科卒。出版社勤務を経て渡米。帰国後の2003(平成15)年『FUTON』で小説家デビュー。2010年『小さいおうち』で直木賞、2014年『妻が椎茸だったころ』で泉鏡花文学賞、2015年『かたづの!』で河合隼雄物語賞、歴史時代作家クラブ作品賞、柴田錬三郎賞、同年『長いお別れ』で中央公論文芸賞、2016年日本医療小説大賞を受賞した。他に『平成大家族』『パスティス』『眺望絶佳』『ゴースト』『樽とタタン』『夢見る帝国図書館』『キッドの運命』等著書多数。