女検事 霞夕子 螺旋階段をおりる男(新潮文庫)

夏樹静子/著
配信開始日: 2001/10/05
価格:550円(税込)
新潮文庫
ミステリ
作品カナ:オンナケンジカスミユウコラセンカイダンヲオリルオトコシンチョウブンコ
シリーズ名: 検事 霞夕子
紙書籍ISBN:978-4-10-144302-7
一見平穏な日常生活に潜む意外な犯意――その陥穽に落ちてしまった犯人の心理を、鮮やかに解明する女検事の推理。霞夕子初登場。
他人の目には理想のカップルだが、終日妻への不信感に苛まれ、異常な嫉妬を露わにする弁護士の夫と、そんな夫を持った妻の孤独な悩み――。現代人が直面するさまざまな疲労・倦怠・空虚と、一歩間違えれば悲劇が生まれる現代の恐怖を題材にした表題作ほか、いずれも平穏な日常生活の下に潜む意外な犯意や、犯人の心理を鮮やかに捉えた2編を収録する。

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夏樹静子(ナツキ・シズコ) プロフィール

東京生れ。慶應義塾大学英文科卒。在学中からNHKの推理番組の脚本を手掛ける。結婚で一時中断するが、1969(昭和44)年江戸川乱歩賞に『天使が消えていく』で応募、執筆を再開する。繊細な心理描写を用い、社会性に富む題材を扱う。1973年、『蒸発』で日本推理作家協会賞、1989(平成元)年に仏訳『第三の女』でロマン・アバンチュール大賞、2006年、日本ミステリー文学大賞を受賞。著書は『Wの悲劇』『白愁のとき』『茉莉子』『量刑』『見えない貌』など多数。

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