検事 霞夕子 夜更けの祝電(新潮文庫)

夏樹静子/著
配信開始日: 2008/05/01
価格:484円(税込)
新潮文庫
文芸一般 ミステリ
作品カナ:ケンジカスミユウコヨフケノシュクデンシンチョウブンコ
シリーズ名: 検事 霞夕子
紙書籍ISBN:978-4-10-144311-9
だれも祝ってくれない誕生日に、孤独をかみしめながら彼女は無惨に殺された。現場に残されたダイイング・メッセージが事件の鍵を握る――。表題作「夜更けの祝電」を含む4編の難事件を、検事・霞夕子が華麗に推理する。
バツイチのOL・山口美幸は39回目の誕生日を迎えるその日、たった一人で孤独をかみしめながら過ごしていた。次の日、彼女は後頭部を鈍器で殴打されて、自分の部屋で死亡していた。部屋には色彩豊かな花瓶に5本の紅いバラと3本のクリーム色のバラが挿されていた。いったい誰が彼女を殺したのか。お多福顔でおっとり口調の検事、霞夕子が鋭く解決する「夜更けの祝電」をはじめ、「橋の下の凶器」「早朝の手紙」「知らなかった」の4篇を収録する人気シリーズ。

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夏樹静子(ナツキ・シズコ) プロフィール

東京生れ。慶應義塾大学英文科卒。在学中からNHKの推理番組の脚本を手掛ける。結婚で一時中断するが、1969(昭和44)年江戸川乱歩賞に『天使が消えていく』で応募、執筆を再開する。繊細な心理描写を用い、社会性に富む題材を扱う。1973年、『蒸発』で日本推理作家協会賞、1989(平成元)年に仏訳『第三の女』でロマン・アバンチュール大賞、2006年、日本ミステリー文学大賞を受賞。著書は『Wの悲劇』『白愁のとき』『茉莉子』『量刑』『見えない貌』など多数。

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