読書と人生(新潮文庫)
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新潮文庫
エッセイ・随筆
TTS(読み上げ)対応
作品カナ:ドクショトジンセイシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-101903-1
紙書籍ISBN:978-4-10-101903-1
近代日本の歴史哲学の草分け・三木清が真摯な筆致で読者に親しく語りかける。若い人々への読書案内として、必読の名著。
近代日本の歴史哲学の草分け・三木清は、ヨーロッパ・ニヒリズムの思想的意味に目覚め、次第に激化しつつあった日本ファシズムに抗し、無法な拘禁の下に獄死した――。本書は、その著者の生き方、思索の足跡を偲ばせると共に、ある時は青春を、ある時は読書遍歴を、またある時は哲学の手引きを、真摯な筆致で読者に親しく語りかける。若い人々への読書案内として、必読の名著。
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三木清(ミキ・キヨシ) プロフィール
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(1897-1945)1897(明治30)年、兵庫県生れ。京都帝大で西田幾多郎に学んだ後、ドイツに留学、リッケルト、ハイデッガーの教えを受け、帰国後の処女作『パスカルに於ける人間の研究』で哲学界に衝撃を与えた。法政大学教授となってからは、唯物史観の人間学的基礎づけを試みるが、1930年、治安維持法違反で投獄、教職を失う。その後、活発な著作活動に入るが、再び検挙され、敗戦直後、獄死した。