女体幻想(新潮文庫)

中村真一郎/著
配信開始日: 2004/05/07
価格:550円(税込)
新潮文庫
官能小説 文芸一般 TTS(読み上げ)対応
作品カナ:ニョタイゲンソウシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-107106-0
乳房・背中・髪・脣・瞳・茂み・臍・腰・顔……それらは老作家に記憶された女体。眩い光と濃い影の性愛の世界へ誘う幻想小説。
生来の快楽主義者であり、病気のなかにさえ愉しみを見いだすと、友人たちから冷やかされていた作家もいまは70歳。そして、老作家の過去は少しずつ年と共に死んで行き、女体への追憶による彼の魂は、壮年のそれから青年に、少年に、幼児にと時間を遡る。乳房・背中・髪・脣・瞳・茂み・臍・掌・腰・顔……それらは彼に記憶された女体。眩い光と濃い影の性愛の世界へ誘う幻想小説。

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中村真一郎(ナカムラ・シンイチロウ) プロフィール

(1918-1997)1918(大正7)年、東京生まれ。東京大学仏文科卒。1942年、福永武彦らと新しい詩運動「マチネ・ポエティック」を結成。1947年『死の影の下に』で戦後文学の一翼を担う。「春」に始まる四部作『四季』『夏』(谷崎潤一郎賞)『秋』『冬』(日本文学大賞)、『頼山陽とその時代』(芸術選奨文部大臣賞)『蠣崎波響の生涯』(読売文学賞、日本芸術院賞)『私のフランス』など多数の著書と訳詩書がある。『源氏物語の世界』のほか『王朝の文学』『王朝文学の世界』『私説 源氏物語』など平安期文学についての著書も多い。1997年没。

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