カネと共に去りぬ(新潮文庫)

久坂部羊/著
配信開始日: 2020/08/07
価格:737円(税込)
新潮文庫
文芸一般
作品カナ:カネトトモニサリヌシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-120343-0
今日、患者が死んだ――。『異邦人』『変身』など、世界の名作が劇薬医療小説に!
今日、患者が死んだ――。倫理に反する言動で白眼視される医師村荘(むらそう)を描く「医呆人」。ある朝、心が毒虫に変じた女医の葛藤「変心」。高級老人ホームに住む男女の恋愛ドラマ「カネと共に去りぬ」。そして高慢きわまる老医の手記「アルジャーノンにギロチンを」。久坂部羊が名作に鮮やかなメスを入れ、現代医療の嘘と欺瞞を浮かび上がらせる。ブラックでシニカルな、七錠の劇薬エンターテインメント。(解説・大矢博子)

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久坂部羊(クサカベ・ヨウ) プロフィール

1955(昭和30)年大阪府生れ。大阪大学医学部卒。外科医、麻酔科医を経て、外務省に入省。在外公館にて医務官を務めた。2003(平成15)年、『廃用身』で作家デビュー。2014年、『悪医』で日本医療小説大賞を受賞。他に『破裂』『無痛』『神の手』『嗤う名医』『芥川症』『老父よ、帰れ』『オカシナ記念病院』『怖い患者』『生かさず、殺さず』などの著書がある。『ブラック・ジャックは遠かった』『カラダはすごい! モーツァルトとレクター博士の医学講座』などエッセイも手がけている。

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