分離の時間(新潮文庫)

松本清張/著
配信開始日: 2012/08/01
価格:616円(税込)
新潮文庫
文芸一般 ミステリ TTS(読み上げ)対応
作品カナ:ブンリノジカンシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-110931-2
ホテルに偽名で宿泊中の代議士が殺された。人知れぬ男色趣味があったらしい。調べを進める内に見えてきた事件の真相は意外にも……。
ホテルに偽名で宿泊中の代議士が殺された。被害者に人知れぬ男色趣味があったらしいと偶然知った広告代理店の社員土井は、友人の週刊誌記者と代議士の足どりを追う。やがて二人は、代議士が日常的関連から断絶したいわば分離の時間の中で、癒着した政財界の裏面、倒錯した性の世界に踏み込んでいたことをつきとめる。そして事件の真相は意外にも……。他に『速力の告発』を併録。

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松本清張(マツモト・セイチョウ) プロフィール

(1909-1992)福岡県小倉市(現・北九州市小倉北区)生れ。給仕、印刷工など種々の職を経て朝日新聞西部本社に入社。41歳で懸賞小説に応募、入選した『西郷札』が直木賞候補となり、1953(昭和28)年、『或る「小倉日記」伝』で芥川賞受賞。1958年の『点と線』は推理小説界に“社会派”の新風を生む。生涯を通じて旺盛な創作活動を展開し、その守備範囲は古代から現代まで多岐に亘った。

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