地獄の日本兵―ニューギニア戦線の真相―(新潮新書)
新潮新書
ノンフィクション一般
作品カナ:ジゴクノニホンヘイニューギニアセンセンノシンソウシンチョウシンショ
紙書籍ISBN:978-4-10-610273-8
紙書籍ISBN:978-4-10-610273-8
米軍より恐ろしかったのは餓死だった。85歳の元兵士が暴く戦争の『醜いはらわた』。
敵と撃ち合って死ぬ兵士より、飢え死にした兵士の方が遥かに多かった――。昭和十七年十一月、日本軍が駐留するニューギニア島に連合軍の侵攻が開始される。西へ退却する兵士たちを待っていたのは、魔境と呼ばれる熱帯雨林だった。幾度となく発症するマラリア、友軍の死体が折り重なる山道、クモまで口にする飢餓、先住民の恨みと襲撃、そしてさらなる転進命令……。「見捨てられた戦線」の真実をいま描き出す。
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飯田進(イイダ・ススム) プロフィール
1923(大正12)年京都府生まれ。昭和18年2月、海軍民政府職員としてニューギニア島へ上陸。終戦後、BC級戦犯として重労働二十年の刑を受ける。昭和25年スガモ・プリズンに送還。現在(2008年7月)、社会福祉法人「新生会」と同「青い鳥」の理事長。著書に『魂鎮への道』など。