文豪たちの大陸横断鉄道(新潮新書)
新潮新書
ノンフィクション一般
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作品カナ:ブンゴウタチノタイリクオウダンテツドウシンチョウシンショ
紙書籍ISBN:978-4-10-610281-3
紙書籍ISBN:978-4-10-610281-3
漱石、荷風、芙美子……。そこには贅沢な車窓風景があった。
満州を珍道中した漱石、女一人でシベリアを横断した林芙美子、憧れの都パリを目指した荷風、利一、開戦間際のアメリカ大陸を駆け抜けた野上弥生子……明治以来、海外旅行は日本人にとって憧れだった。特に世界各地で張り巡らされつつあった鉄道は人々の旅愁を誘ったのである。そこには今とは対照的にスローテンポな車窓風景があった――。紀行文をひもとき、もはや忘れてしまった贅沢な時間、近代旅行史を振り返る。
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小島英俊(コジマ・ヒデトシ) プロフィール
1939(昭和14)年、東京生まれ。東京大学法学部卒業。三菱商事(株)で国内外勤務を経てサウディ石化室長を以て退職。(株)セ・デ・べ・ジャポン代表取締役。世界鉄道史や近代旅行史を趣味とする。著書に『流線形列車の時代―世界鉄道外史―』『「世界の鉄道」趣味の研究』。