なつかしいひと

単行本
エッセイ・随筆
TTS(読み上げ)対応
作品カナ:ナツカシイヒト
紙書籍ISBN:978-4-10-306472-5
紙書籍ISBN:978-4-10-306472-5
あれは誰だったのか――、泣きたいほどのなつかしさ。
仕事で訪れた外国の街のその男は、初めて会ったのになつかしいひとだった……。夜匂う花、口中でほどける味、ふるい傷の痛みが、記憶をたぐりよせる。伊丹十三、沢村貞子、有吉佐和子、殿山泰司など愛読書の頁を繰れば、声の聞こえる思いがする。誰もが胸に抱くかけがえのない瞬間をすくいあげた、こころにのこるエッセイ66篇。
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平松洋子(ヒラマツ・ヨウコ) プロフィール

1958(昭和33)年、倉敷市生れ。東京女子大学卒業。2006(平成18)年『買えない味』でBunkamura ドゥマゴ文学賞、2012年『野蛮な読書』で講談社エッセイ賞、2022(令和4)年『父のビスコ』で読売文学賞を受賞。ほかの著書に『おもたせ暦』『食べる私』『肉とすっぽん 日本ソウルミート紀行』『おあげさん 油揚げ365日』などがある。