修羅ゆく舟
単行本
文芸一般
時代小説
作品カナ:シュラユクフネ
紙書籍ISBN:978-4-10-300773-9
紙書籍ISBN:978-4-10-300773-9
親に背き、子を犠牲にしてもこの道を進む。それが私の生きた証しなのだから。
種痘普及を念願する豪放磊落な蘭方医・玄齋と彼を愛する千草と沙穂。二人の女が織りなす奇妙で穏やかな妻妾同居は、玄齋が幕命により蝦夷地へ旅立つと同時に均衡を失う。嫉妬と我欲に翻弄され、ついに起こる悲劇の果てに彼らは何を見出したのか。己れの愛と生を一途に貫く男女の数奇な運命を描ききった圧巻の時代長篇。
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蜂谷涼(ハチヤ・リョウ) プロフィール
1961(昭和36)年、北海道生まれ。脚本家修業中に小説の道を見出す。1998年『煌浪の岸』で作家デビュー。2008年には『てけれっつのぱ』が劇団文化座によって舞台化され、文化庁芸術祭賞(演劇部門)の大賞を受賞。主な著書に『雪えくぼ』『へび女房』『舞灯籠―京都上七軒幕末手控え―』『夢の浮橋』などがある。