左手首(新潮文庫)
新潮文庫
文芸一般
ミステリ
TTS(読み上げ)対応
作品カナ:ヒダリテクビシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-137014-9
紙書籍ISBN:978-4-10-137014-9
「どないや、ここらで一発、勝負してみいへんか」命を懸けた一世一代の大博打、その首尾や如何に──。
美人局のはずだった。だが、頭の弱い女が誘い込んだのはヤクザで、相棒の男が凄んでも脅しが効かない。逆ギレするヤクザ。女は消火器を振り下ろした。バラバラにした死体をいざ埋めようとするが……「左手首」。解体業者と組んで事故車で稼いでいた損保・車両鑑定人(アジャスター)の悪どい手口……「解体」。一攫千金か奈落の底か、欲の皮の突っ張った奴らが放つ最後のキツイ一発! なにわ犯罪小説七篇。
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黒川博行(クロカワ・ヒロユキ) プロフィール
1949(昭和24)年、愛媛県生れ。京都市立芸術大学卒業後、大阪の高校で美術の教鞭をとる。『二度のお別れ』『雨に殺せば』でサントリーミステリー大賞佳作賞を連続受賞。1986年『キャッツアイころがった』でサントリーミステリー大賞を受賞する。1996(平成8)年『カウント・プラン』で日本推理作家協会賞を受賞。2014年『破門』で直木賞を受賞する。2020(令和2)年、ミステリー文学発展への寄与により、日本ミステリー文学大賞を受賞。2024年、『悪逆』で吉川英治文学賞を受賞する。他の作品に『大博打』『疫病神』『国境』『悪果』『螻蛄』『後妻業』『泥濘』『桃源』『騙る』などがある。