邯鄲の島遥かなり(上)(新潮文庫)
新潮文庫
文芸一般
作品カナ:カンタンノシマハルカナリ01シンチョウブンコ
シリーズ名: 邯鄲の島遥かなり
紙書籍ISBN:978-4-10-149914-7
シリーズ名: 邯鄲の島遥かなり
紙書籍ISBN:978-4-10-149914-7
神生島にイチマツが帰還した。維新から現代まで。島に生きた一族を描く大河小説が開幕。
神か、仏か。人間離れした美貌の男、イチマツこと一ノ屋松造が神生島(かみおじま)に戻ってきた。松造は島に福をもたらすと伝えられる一ノ屋の末裔で、島の女と次々に契る。不思議なことに、彼の血を引く子どもは皆、身体のどこかに唇に似た形の痣が刻まれていた。「イチマツの子」たちはそれぞれの天命を背負って激動の時代を生き抜く。明治維新から現代まで。島に生きた一族の営みを描く大河小説が開幕。(解説・市村萬次郎)
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貫井徳郎(ヌクイ・トクロウ) プロフィール
1968(昭和43)年、東京生れ。早稲田大学卒。1993(平成5)年、鮎川哲也賞の最終候補作『慟哭』でデビュー。本格ミステリーとしてのトリックを執筆の中心に据えながら、さまざまな分野や手法に挑んだ意欲的な作品を、次々と発表している。2010年、『乱反射』で日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門、『後悔と真実の色』で山本周五郎賞を受賞。ほかに『灰色の虹』『邯鄲の島遥かなり』『空白の叫び』『愚行録』『新月譚』『微笑む人』『龍の墓』『ひとつの祖国』などがある。