レッドアローとスターハウス―もうひとつの戦後思想史―(新潮文庫)
新潮文庫
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作品カナ:レッドアロートスターハウスモウヒトツノセンゴシソウシシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-134581-9
紙書籍ISBN:978-4-10-134581-9
「西武の天皇」堤康次郎が作り出した“ユートピア”。そこでなにが起っていたのか。
「西武の天皇」と呼ばれた堤康次郎。東京西郊で精力的に鉄道事業を展開し、沿線には百貨店やスーパー、遊園地を建設。公営団地も集まり、「西武帝国」とでも呼ぶべき巨大な文化圏を成した。しかし堤本人の思想と逆行するように、団地は日本共産党の強力な票田となり、コミューン化した「赤い病院」さえ現れた。もうひとつの東京、もうひとつの政治空間でなにが起きていたのか――。※新潮文庫に掲載の写真の一部は、電子版には収録しておりません。
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原武史(ハラ・タケシ) プロフィール
1962(昭和37)年、東京都生れ。早稲田大学政治経済学部卒業。国立国会図書館、日本経済新聞社勤務を経て東京大学大学院博士課程中退。2023年4月現在、放送大学教授、明治学院大学名誉教授。専攻は日本政治思想史。著書『昭和天皇』(司馬遼太郎賞受賞)『滝山コミューン一九七四』(講談社ノンフィクション賞受賞)『「民都」大阪対「帝都」東京』(サントリー学芸賞受賞)『大正天皇』(毎日出版文化賞受賞)『鉄道ひとつばなし』『皇居前広場』『〈出雲〉という思想』『可視化された帝国』『皇后考』『「昭和天皇実録」を読む』『地形の思想史』『「線」の思考』など多数。