赦す人―団鬼六伝―(新潮文庫)

大崎善生/著
配信開始日: 2015/11/27
価格:957円(税込)
新潮文庫
作家論
作品カナ:ユルスヒトダンオニロクデンシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-126573-5
栄光と転落を繰り返し、無限の優しさと赦しで周囲を包んだ緊縛の文豪の破天荒な一代記。
昭和6年。文士と親しく交流する女優の母と相場師の父との間に鬼六は生れた。純文学を志すが挫折、酒場経営で夜逃げ、一転中学教師を経て、SM作家として莫大な稼ぎを得る。しかし、映画製作や雑誌の発行に乗り出し破産。周囲は怪しげな輩が取巻いていた……。栄光と転落を繰返す人生は、無限の優しさと赦しに貫かれ、晩年に罹患した病にさえも泰然としていた。波瀾万丈の一代記。

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大崎善生(オオサキ・ヨシオ) プロフィール

(1957-2024)1957(昭和32)年、札幌市生れ。2000(平成12)年、デビュー作の『聖の青春』で新潮学芸賞を、2001年『将棋の子』で講談社ノンフィクション賞を受賞。2002年には、初めての小説作品『パイロットフィッシュ』で吉川英治文学新人賞を受賞した。他の作品に『アジアンタムブルー』『ドナウよ、静かに流れよ』『ロックンロール』『孤独か、それに等しいもの』『別れの後の静かな午後』『優しい子よ』『スワンソング』『孤独の森』『ランプコントロール』『ユーラシアの双子』『ロストデイズ』などがある。

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