津軽の野づら(新潮文庫)
新潮文庫
エッセイ・随筆
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作品カナ:ツガルノノヅラ
浪漫性の濃い健康さに満ちあふれ、津軽の風土色ゆたかな地方主義文学の傑作10編。
登山家であった著者には山に取材したものに、純情、野性味、青春、友情などを盛った作品が多いが、ここに収録した諸編は青春の詩であり若人の歌である。北国の風土と民族を背景に清冽、溌剌たる筆致で描いた『あすなろう』ほか『チャシヌマ』『エェデル・ワイス』『志乃の手紙』など全10編。浪漫性の濃い健康さに満ちあふれ、津軽の風土色ゆたかな地方主義文学の傑作である。
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深田久弥(フカダ・キュウヤ) プロフィール
石川県生れ。東京帝大哲学科入学。在学中に「新思潮」同人、改造社の編集部員となり、大学は中退。1930(昭和5)年『オロッコの娘』で認められ、文筆生活に入る。1933年小林秀雄らと「文学界」を創刊。1935年『津軽の野づら』を刊行。戦後は、小説から遠ざかり、ヒマラヤ研究や山岳紀行に活躍。1964年『日本百名山』で読売文学賞受賞。『山の文学全集』(全12巻)がある。