光あるうち光の中を歩め(新潮文庫)

トルストイ/著、 原久一郎/訳
配信開始日: 2016/07/29
価格:440円(税込)
新潮文庫
ロシア文学
作品カナ:ヒカリアルウチヒカリノナカヲアユメシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-206012-4
俗世間にどっぷりつかった豪商ユリウスは、長い魂の彷徨の末についに神の道に入る。晩年のトルストイの思想を端的に示す作品。
欲望や野心、功名心などの渦巻く俗世間にどっぷりつかっている豪商ユリウスと、古代キリスト教の世界に生きるパンフィリウス。ユリウスは何度かキリスト教の世界に走ろうと志しながらも、そのたびに俗世間に舞いもどるが、しかし、長い魂の彷徨の末についに神の道に入る。──福音書に伝えられているキリストの教えに従って生きよと説いた晩年のトルストイの思想を端的に示す。

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トルストイ(Tolstoj,Lev N.) プロフィール

(1828-1910)19世紀ロシア文学を代表する巨匠。ヤースナヤ・ポリャーナに地主貴族の四男として育つ。ルソーを耽読し大学を中退後、暫く放蕩するが、従軍を機に処女作『幼年時代』等を発表、賞賛を受ける。帰還後、領地の農民の教育事業に情熱を注ぎ、1862年の幸福な結婚を機に『戦争と平和』『アンナ・カレーニナ』を次々に完成。後、転機を迎え、「神と人類に奉仕する」求道者を標榜し、私有財産を否定、夫人との不和に陥る。1899年『復活』を完成。1910年、家出の10日後、鉄道の駅長官舎で波瀾の生涯を閉じた。

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