夕方らせん(新潮文庫)

銀色夏生/著
配信開始日: 2016/12/16
価格:638円(税込)
新潮文庫
文芸一般
作品カナ:ユウガタラセンシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-143422-3
薄闇がしだいにひろがって、もう帰らなければいけなくなりました。また明日まいります。それまで私を忘れずにいてください。はじめての物語集、静かに明るい16篇。
わすれかけてしまいそうな日々の中で、ふと思いかえし、流れの中に立ち止まって、「あの気持ち、あの気持ち」とつぶやくと、まわりからだんだん遠くまで、ゆっくりと波が静まってゆき、間違わない方向の石が輝いて見えた。それに足をかけ、次に飛び乗り、進んで行く。困ったときは、遠くを見よう。近くばかりを見ていると、迷うことがあるから―静かにきらめく16のストーリー。初めての物語集。

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銀色夏生(ギンイロ・ナツヲ) プロフィール

1985(昭和60)年、はじめての詩画集『黄昏国』(河出書房新社)を刊行。写真詩集『これもすべて同じ一日』「つれづれノート」シリーズ『ばらとおむつ』(角川文庫)、写真集『とにかくあてもなくてもこのドアをあけようよ』『やさしい春を想う』(幻冬舎文庫)、物語集『夕方らせん』、「ミタカ」シリーズ(新潮文庫)の他、詩集、エッセイなど、著書多数。

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