日本神話はいかに描かれてきたか―近代国家が求めたイメージ―(新潮選書)
新潮選書
宗教
文化史・文化論
作品カナ:ニホンシンワハイカニエガカレテキタカキンダイコッカガモトメタイメージシンチョウセンショ
紙書籍ISBN:978-4-10-603817-4
紙書籍ISBN:978-4-10-603817-4
神武天皇はなぜ、こんな髪型をしているのか?
明治維新後、天皇による支配の正統性を周知させるべく、『古事記』『日本書紀』がさまざまに図像化されていった。イザナキ・イザナミ神の国生みから、ヤマタノヲロチ退治やイナバのシロウサギ譚、神武天皇、神功皇后の雄姿まで、原典から逸脱・変容しつつも巷にあふれたイメージ群に、「近代日本」の心性と目論見を探る。
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及川智早(オイカワ・チハヤ) プロフィール
1959年、岩手県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。2017年10月現在、帝塚山学院大学教授。古事記学会理事、上代文学会理事、大正イマジュリィ学会常任委員。専門は日本神話や古代説話及びその受容史。主な論文に「『古事記』底本の変遷―本居宣長『訂正古訓古事記』から真福寺本古事記へ」(『国文学研究』第137集)、「死の起源説明神話における木花之佐久夜毘売と石長比売」(古事記学会編『古事記の神々 上』高科書店)などがある。