リア家の人々(新潮文庫)

橋本治/著
配信開始日: 2020/01/31
価格:605円(税込)
新潮文庫
文芸一般 TTS(読み上げ)対応
作品カナ:リアケノヒトビトシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-105418-6
平凡な家庭の歳月を「リア王」に重ね、「昭和」を問う傑作長編小説。
帝大出の文部官僚である砺波文三は、妻との間に3人の娘をもうけた。敗戦後、文三は公職追放の憂き目に逢うが、復職の歓びもつかの間、妻はがんで逝く。やがて姉たちは次々に嫁ぎ、無口な老父と二人暮らしとなった年の離れた末娘の静は、高度成長の喧噪をよそに自分の幸せを探し始めていた。平凡な家族の歳月を、「リア王」の孤独と日本の近代史に重ね、「昭和」の姿を映す傑作長編。

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橋本治(ハシモト・オサム) プロフィール

(1948-2019)1948年(昭和23)、東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。イラストレーターを経て、1977年、小説「桃尻娘」を発表。以後、小説・評論・戯曲・エッセイ・古典の現代語訳など、多彩な執筆活動を行う。『ひらがな日本美術史』『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』『草薙の剣』など著書多数。2019年没。

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