評伝 石牟礼道子―渚に立つひと―(新潮文庫)
新潮文庫
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伝記・人物伝
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作品カナ:ヒョウデンイシムレミチコナギサニタツヒトシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-101851-5
紙書籍ISBN:978-4-10-101851-5
不朽の名作『苦海浄土』発表の経緯など、神話的作家90年の豊饒を描き切った本格評伝。
『苦海浄土 わが水俣病』の発表以来、文学界でも闘争の場でも神話的な存在であり続けた、詩人にして作家・石牟礼道子。しかし、水俣病に対する告発という面にとらわれすぎると、その豊饒な世界を見失いかねない。不知火海を前に育った幼年期から、文学的彷徨、盟友・渡辺京二との交流、苦闘の日々、暮らしと命を見つめてやまなかった晩年まで、創造の源泉と90年の軌跡を綴った初の本格評伝。(解説・池澤夏樹)
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米本浩二(ヨネモト・コウジ) プロフィール
1961年、徳島県生まれ。毎日新聞記者をへて著述業。石牟礼道子資料保存会研究員。著書に『みぞれふる空――脊髄小脳変性症と家族の2000日』(文藝春秋)、『評伝 石牟礼道子――渚に立つひと』(新潮社、読売文学賞評論・伝記賞)、『不知火のほとりで――石牟礼道子終焉記』(毎日新聞出版)。福岡市在住。