城をひとつ―戦国北条奇略伝―(新潮文庫)
新潮文庫
時代小説
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作品カナ:シロヲヒトツセンゴクホウジョウキリャクデンシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-126173-7
紙書籍ISBN:978-4-10-126173-7
城攻めの軍師、ここにあり! 謎めいた智将一族を歴史小説の名手が初めて描き出した傑作。
城をひとつ、お取りすればよろしいか――。小田原城に現れた男は不敵にも言い放った。ある時は馬商人、ある時は旅の僧に姿をやつし、敵中深く潜入する。人の心を操るという兵法書『孟徳新書』の「入込」の術で、相手を分断。機を見て一気に城を奪取する。曰く「敵を攻めるのではない。敵の心を攻めるのだ」。江戸城攻略をはじめ、北条五代を支えた謎の軍師一族を名手が初めて描き出す傑作。(解説・春風亭昇太)
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伊東潤(イトウ・ジュン) プロフィール
1960(昭和35)年、神奈川県横浜市生れ。外資系企業に勤務後、作家に。2011(平成23)年、『黒南風の海――加藤清正「文禄・慶長の役」異聞』で本屋が選ぶ時代小説大賞、2013年、『国を蹴った男』で吉川英治文学新人賞、『義烈千秋 天狗党西へ』で歴史時代作家クラブ賞作品賞、『巨鯨の海』で山田風太郎賞を受賞。2014年、『峠越え』で中山義秀文学賞を受賞。著書に『天地雷動』『野望の憑依者』『城をひとつ』『西郷の首』『維新と戦った男 大鳥圭介』などがある。