死ぬことと見つけたり(上下)合本版(新潮文庫)
新潮文庫
文芸一般
時代小説
歴史小説−近世
TTS(読み上げ)対応
作品カナ:シヌコトトミツケタリガッポンバンシンチョウブンコ
死人ゆえに自由、死人ゆえに果敢。葉隠武士から大事に動じない生き方を学べ!
常住坐臥、死と隣合せに生きる葉隠武士たち。佐賀鍋島藩の斎藤杢之助は、「死人」として生きる典型的な「葉隠」武士である。「死人」ゆえに奔放苛烈な「いくさ人」であり、島原の乱では、莫逆の友、中野求馬と敵陣一番乗りを果たす。だが、鍋島藩を天領としたい老中松平信綱は、彼らの武功を抜駆けとみなし、鍋島藩弾圧を策す。杢之助ら葉隠武士三人衆の己の威信を賭けた闘いが始まった。 ※当電子版は新潮文庫版『死ぬことと見つけたり』上下巻をまとめた合本版です。
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隆慶一郎(リュウ・ケイイチロウ) プロフィール
(1923-1989)東京生れ。東大文学部仏文科卒。在学中、辰野隆、小林秀雄に師事する。編集者を経て、大学で仏語教師を勤める。中央大学助教授を辞任後、本名・池田一朗名で脚本家として活躍。映画「にあんちゃん」の脚本でシナリオ作家協会賞受賞。1984(昭和59)年、『吉原御免状』で作家デビュー。1989(平成元)年には『一夢庵風流記』で柴田錬三郎賞を受賞。時代小説界に一時代を画すが、わずか5年の作家活動で急逝。