嵐吹く時も(新潮文庫)
新潮文庫
文芸一般
TTS(読み上げ)対応
作品カナ:アラシフクトキモシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-116226-3
紙書籍ISBN:978-4-10-116226-3
北海道の豊かな大地を舞台に著者の4人の祖父母をモデルとして人生の輝きと儚さを描く。
天売・焼尻島を眼前に望む北海道苫幌村唯一の商店は、中津順平が行商から興した店だった。妻のふじ乃は美貌と陽気な性格で店を側面から支え、娘の志津代は賢明に成長しつつあった。順平の留守のある日の深更、志津代は、庭から逃げる男を見た。月を経てふじ乃は男児を出産。この時から中津家の人々の人生は、暗転しはじめる。三浦文学の源流、二組の祖父母をモデルに人生の輝きと儚さを描く。(解説・難波真実 ※久保田暁一氏の解説は収録しておりません。)
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三浦綾子(ミウラ・アヤコ) プロフィール
(1922-1999)旭川生れ。17歳で小学校教員となったが、敗戦後に退職。間もなく肺結核と脊椎カリエスを併発して13年間の闘病生活。病床でキリスト教に目覚め、1952(昭和27)年受洗。1964年、朝日新聞の一千万円懸賞小説に『氷点』が入選、以後、旭川を拠点に作家活動。主な作品に『塩狩峠』『道ありき』『天北原野』『銃口』など。1998(平成10)年、旭川に三浦綾子記念文学館が開館。