テロルの原点―安田善次郎暗殺事件―(新潮文庫)

中島岳志/著
配信開始日: 2023/01/30
価格:693円(税込)
新潮文庫
ノンフィクション一般 社会 TTS(読み上げ)対応
作品カナ:テロルノゲンテンヤスダゼンジロウアンサツジケンシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-136573-2
「唯一の希望は、テロ」格差社会で挫折。承認欲求と怨恨を膨らませた青年の軌跡を追う。
一九二一年、ある無名の青年が広く知られる人物を殺害した。一代で財閥を作り上げた安田善次郎を襲った犯人の名は、朝日平吾。その衝撃は原敬首相暗殺の連鎖を生み、二・二六事件に至るテロリズムの世を招来する。彼は屈辱、怨恨、強い承認願望を抱いていたのではないか――。当時と現代に格差社会という共通項を見出す著者が、青年の挫折に満ちた半生を追ってゆく。『朝日平吾の鬱屈』改題。

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中島岳志(ナカジマ・タケシ) プロフィール

1975(昭和50)年、大阪府生れ。大阪外国語大学でヒンディー語を専攻する。京都大学大学院博士課程修了。2005(平成17)年、『中村屋のボース インド独立運動と近代日本のアジア主義』で、大佛次郎論壇賞とアジア・太平洋賞大賞を受賞する。京都大学人文科学研究所研修員、ハーバード大学南アジア研究所客員研究員、北海道大学公共政策大学院准教授を経て、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。著書に、『秋葉原事件 加藤智大の軌跡』『血盟団事件』『親鸞と日本主義』『超国家主義 煩悶する青年とナショナリズム』『自民党 価値とリスクのマトリクス』『思いがけず利他』などがある。

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