それから(新潮文庫)

夏目漱石/著
配信開始日: 2024/05/31
価格:506円(税込)
新潮文庫
文芸一般 TTS(読み上げ)対応
作品カナ:ソレカラシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-101005-2
恋人はいま親友の妻。あなたならどうする? ラストシーンは、衝撃/納得? なお新鮮な問いを投げる、漱石渾身の恋愛小説。
長井代助は三十にもなって定職も持たず、父からの援助で毎日をぶらぶらと暮している。実生活に根を持たない思索家の代助は、かつて愛しながらも義侠心から友人平岡に譲った平岡の妻三千代との再会により、妙な運命に巻き込まれていく……。破局を予想しながらもそれにむかわなければいられない愛を通して明治知識人の悲劇を描く、『三四郎』に続く三部作の第二作。(解説・柄谷行人)

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夏目漱石(ナツメ・ソウセキ) プロフィール

(1867-1916)1867(慶応3)年、江戸牛込馬場下(現在の新宿区喜久井町)に生れる。帝国大学英文科卒。松山中学、五高等で英語を教え、英国に留学した。留学中は極度の神経症に悩まされたという。帰国後、一高、東大で教鞭をとる。1905(明治38)年、『吾輩は猫である』を発表し大評判となる。翌年には『坊っちゃん』『草枕』など次々と話題作を発表。1907年、東大を辞し、新聞社に入社して創作に専念。『三四郎』『それから』『行人』『こころ』等、日本文学史に輝く数々の傑作を著した。最後の大作『明暗』執筆中に胃潰瘍が悪化し永眠。享年50。

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