捨て童子・松平忠輝(中)(新潮文庫)
新潮文庫
文芸一般
時代小説
作品カナ:ステドウジマツダイラタダテル02シンチョウブンコ
シリーズ名: 捨て童子・松平忠輝
紙書籍ISBN:978-4-10-117421-1
シリーズ名: 捨て童子・松平忠輝
紙書籍ISBN:978-4-10-117421-1
いよいよ鬼子の頭角を現し始める忠輝。彼の存在を利用したい者が次々と現れるが……。
死闘と悲劇の末、若武者となった忠輝は、知的で明るく涼しげな雰囲気を漂わせ、ラテン語やキリスト教を難なく理解していった。さらに、浅草の診療所では医業に精を出し、人種や身分をこえて信頼を勝ち取っていく。そんな中、金銀山の富を背景に大久保長安はただならぬ野望を抱き始めていた。策謀渦巻く不穏な世で忠輝は、己の信念を貫き通そうとするが、宿命の日は刻々と近づいてくる……。
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隆慶一郎(リュウ・ケイイチロウ) プロフィール
(1923-1989)東京生れ。東大文学部仏文科卒。在学中、辰野隆、小林秀雄に師事する。編集者を経て、大学で仏語教師を勤める。中央大学助教授を辞任後、本名・池田一朗名で脚本家として活躍。映画「にあんちゃん」の脚本でシナリオ作家協会賞受賞。1984(昭和59)年、『吉原御免状』で作家デビュー。1989(平成元)年には『一夢庵風流記』で柴田錬三郎賞を受賞。時代小説界に一時代を画すが、わずか5年の作家活動で急逝。