あの胸が岬のように遠かった―河野裕子との青春―(新潮文庫)
新潮文庫
エッセイ・随筆
ノンフィクション一般
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作品カナ:アノムネガミサキノヨウニトオカッタカワノユウコトノセイシュンシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-126382-3
紙書籍ISBN:978-4-10-126382-3
二人のひとを愛してしまへり――。亡き妻が遺した手紙と日記に綴られた一途な愛の記録。
2010年、歌人河野裕子が乳がんのため亡くなった。夫で歌人の永田和宏は妻亡き後、二人の間で交わされた手紙300通と日記を発見する。そこにはもう一人の青年と永田との間で揺れ動く葛藤が綴られていた。〈ふたりの人を 愛していると そのために こんなに つらいと〉。熱く性急で相手に誠実であろうとした故に傷つけあった二人の時間。不器用な男性と一途に人を愛した女性の愛と青春の記録。(解説・梯久美子)
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永田和宏(ナガタ・カズヒロ) プロフィール
1947(昭和22)年、滋賀県生れ。歌人・細胞生物学者。京都大学理学部物理学科卒業。京都大学再生医科学研究所教授、京都産業大学教授などを歴任。2024年10月現在、JT生命誌研究館館長。読売文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞、迢空賞、毎日芸術賞などを受賞。2009(平成21)年紫綬褒章、2019(令和元)年瑞宝中綬章受章。河野裕子との共著に『京都うた紀行』『家族の歌』『たとへば君』、著書に『もうすぐ夏至だ』『現代秀歌』『歌に私は泣くだらう』『生命の内と外』『知の体力』『あの胸が岬のように遠かった』など多数。宮中歌会始詠進歌選者。朝日歌壇選者。