編めば編むほどわたしはわたしになっていった(新潮文庫)

新潮文庫
エッセイ・随筆
TTS(読み上げ)対応
作品カナ:アメバアムホドワタシハワタシニナッテイッタシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-106081-1
紙書籍ISBN:978-4-10-106081-1
幸福だった子ども時代。生きづらかった制服の中。繊細に、力強く編まれた珠玉のエッセイ集。
祖母が畑で作っていた苺のやわらかさ、何に触れても心がヒリヒリとした中学生のころ、アルバイト先で出会った夫との恋、インフルエンザで入院した8歳の息子の体温。息苦しさを抱えていた少女は大人になり、毛糸と編み針を手に最初はおそるおそる、そして次第に胸を張って、人生を編みだしてゆく。誰のなかにもきっといる「あのころの少女」が顔を出す、珠玉のようにきらめくエッセイ集。(解説・津村記久子)
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三國万里子(ミクニ・マリコ) プロフィール

1971年新潟県生まれ。3歳で祖母より編みものの手ほどきを受け、長じて多くの洋書から世界のニットの歴史とテクニックを学ぶ。「気仙沼ニッティング」及び「Miknits」デザイナー。著書に『編みものワードローブ』『うれしいセーター』『ミクニッツ 大物編・小物編』など多数。『編めば編むほどわたしはわたしになっていった』が初のエッセイ集となる。