ひむろ飛脚(新潮文庫)

新潮文庫
時代小説
TTS(読み上げ)対応
作品カナ:ヒムロヒキャクシンチョウブンコ
シリーズ名: 飛脚三部作
紙書籍ISBN:978-4-10-121349-1
シリーズ名: 飛脚三部作
紙書籍ISBN:978-4-10-121349-1
真夏に氷を追分から江戸まで溶かさず運ぶ。未曾有の難題を前に飛脚最後の激走が始まる。
嘉永六年元日、加賀藩は苦悩していた。毎冬、国許で作り上げた氷を暑い最中の六月一日に将軍家に届ける「氷室氷献上」は、加賀藩の威信を天下に示す最重要行事である。ところが異例の暖冬で、そもそも氷が作れないのだ。氷献上ができなければ、腹を召すだけでは済まされない。苦境を知った加賀藩御用飛脚宿・浅田屋は窮余の一策を絞り出す。飛脚たち最後の激走が胸を打つ、圧巻の時代長編。
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山本一力(ヤマモト・イチリキ) プロフィール

1948年高知県生まれ。東京都立世田谷工業高校電子科卒業後、様々な職を経て、1997年『蒼龍』でオール讀物新人賞を受賞してデビュー。2002年、『あかね空』で第126回直木賞を受賞。その後、2012年に第1回歴史時代作家クラブ賞、2015年に第50回長谷川伸賞も受賞している。困難にあっても誇り高く生きる人々を描いて熱い支持を集め、飾らない人柄の滲むエッセイや人生相談も好評。『大川わたり』『いっぽん桜』『ワシントンハイツの旋風』『だいこん』『かんじき飛脚』『べんけい飛脚』『ずんずん!』『カズサビーチ』「損料屋喜八郎」シリーズ、「ジョン・マン」シリーズなど著書多数。