魚雷艇学生(新潮文庫)

島尾敏雄/著
配信開始日: 2014/10/31
価格:330円(税込)
新潮文庫
文芸一般 TTS(読み上げ)対応
作品カナ:ギョライテイガクセイシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-116404-5
特攻隊から奇跡の生還を遂げた著者が、その体験をもとに書き上げた戦争文学の名作。野間文芸賞、川端康成文学賞受賞。
予備学生として魚雷艇の訓練を受け、のちに特攻志願が許されて震洋艇乗務に転じ、第十八震洋特攻隊の指揮官として百八十余名の部下を引き連れ、奄美諸島加計呂麻島の基地に向かう。確実に死が予定されている特攻隊から奇跡の生還をとげた著者が、悪夢のような苛烈な体験をもとに、軍隊内部の極限状況を緊迫した筆に描く。野間文芸賞、川端康成文学賞を受賞した戦争文学の名作。

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島尾敏雄(シマオ・トシオ) プロフィール

(1917-1986)横浜生れ。九大卒。1944(昭和19)年、第18震洋隊(特攻隊)の指揮官として奄美群島加計呂麻島に赴く。1945年8月13日に発動命令が下るが、発進命令がないままに15日の敗戦を迎える。1948年、『単独旅行者』を刊行し、新進作家として注目を集める。以後、私小説的方法によりながらも日本的リアリズムを超えた独自の作風を示す多くの名作を発表。代表作に『死の棘』(日本文学大賞・読売文学賞・芸術選奨)、『魚雷艇学生』(野間文芸賞・川端康成文学賞)など。

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