廃市・飛ぶ男(新潮文庫)

福永武彦/著
配信開始日: 2001/12/07
価格:550円(税込)
新潮文庫
文芸一般
作品カナ:ハイシトブオトコシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-111503-0
誇り高い姉と快活な妹の前に一人の青年の棺が横たわる。美しい姉妹に愛されていながら、彼はなぜ死を選んだのか……? 
誇り高い姉と、快活な妹。いま、この二人の女性の前に横たわっているのは、一人の青年の棺。美しい姉妹に愛されていながら、彼はなぜ死なねばならなかったのか……? 夏雲砕ける水郷に茜の蜻蛉の舞い立つとき、ひとの心をよぎる孤独と悔恨の影を、清冽な抒情に写した秀作「廃市」。ほかに「飛ぶ男」「樹」「風花」「退屈な少年」「影の部分」「未来都市」「夜の寂しい顔」の7編を併録。

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福永武彦(フクナガ・タケヒコ) プロフィール

(1918-1979)1918年、福岡県生まれ。一高在学中から詩作を始める。東大仏文科卒。1948年、詩集『ある青春』、短篇集『塔』、1952年、長篇小説『風土』を発表、注目を集める。1954年、長篇小説『草の花』により、作家としての地歩を確立。以後、学習院大学で教鞭をとる傍ら『冥府』『廃市』『忘却の河』『海市』など、叙情性豊かな詩的世界のなかに鋭い文学的主題を見据えた作品を発表。1961年『ゴーギャンの世界』で毎日出版文化賞、1972年『死の島』で日本文学大賞を受賞。1979年、死去。

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