夜と陽炎―耳の物語**(新潮文庫)

開高健/著
配信開始日: 2002/10/04
価格:385円(税込)
新潮文庫
文芸一般 TTS(読み上げ)対応
作品カナ:ヨルトカゲロウミミノモノガタリシンチョウブンコ
シリーズ名: 耳の物語
紙書籍ISBN:978-4-10-112823-8
昭和29年にサントリーに入社し、芥川賞を得て作家となるまでを、一人称「私」ぬきの文体で綴る野心作。日本文学大賞受賞。
耳の奥に刻まれた《音》の記憶をもとに半生を再構築する。《音》は茫漠たる過去を鮮かに照らし出す。――ヴェトナムの戦場で体験した迫撃砲の轟音。家庭をかえりみない夫に対して妻と娘が浴びせかける罵声。アマゾンで聞いたベートーヴェン……。昭和29年にサントリーに入社し、芥川賞を得て作家となり現在に至るまでを、一人称「私」ぬきの文体で綴る野心作。日本文学大賞受賞。

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開高健(カイコウ・タケシ) プロフィール

(1930-1989)大阪市生れ。大阪市立大卒。1958(昭和33)年、「裸の王様」で芥川賞を受賞して以来、「日本三文オペラ」「流亡記」など、次々に話題作を発表。1960年代になってからは、しばしばヴェトナムの戦場に赴く。その経験は「輝ける闇」「夏の闇」などに色濃く影を落としている。1978年、「玉、砕ける」で川端康成賞、1981年、一連のルポルタージュ文学により菊池寛賞、1986年、自伝的長編「耳の物語」で日本文学大賞を受けるなど、受賞多数。『開高健全集』全22巻(新潮社刊)。

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