愛しい女(新潮文庫)
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新潮文庫
文芸一般
TTS(読み上げ)対応
作品カナ:イトシイヒトシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-113505-2
紙書籍ISBN:978-4-10-113505-2
雑誌記者の清里は、妻子を連れて訪れた温泉地で留美に出会う。留美は清里に強く惹かれるが……ふたりの濃密な愛の日々を綴る。
婦人雑誌記者の清里は、妻子を連れて温泉地で休暇を過した折、旅先の吊橋で立ち往生して動きのとれぬ女性二人を救う。その一人は同じ会社の電話交換嬢・妙子で、もう一人は、その友人のスタイリスト留美であった。留美の異様な眼差しが、清里の心を射抜く。留美は清里に強く惹かれ、彼との結婚を強く望むようになる。が、道ならぬ恋を諦めてヨーロッパへ旅立つまでの、濃密な愛の日々。
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三浦哲郎(ミウラ・テツオ) プロフィール
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(1931-2010)1931(昭和6)年、青森県八戸市生れ。日本芸術院会員。早稲田大学を中退し、郷里で中学教師になるが、1953年に再入学。仏文科卒。1955年「十五歳の周囲」で新潮同人雑誌賞、1961年「忍ぶ川」で芥川賞を受賞。主著に『拳銃と十五の短篇』(野間文芸賞)、『少年讃歌』(日本文学大賞)、『白夜を旅する人々』(大佛次郎賞)、『短篇集モザイクI みちづれ』(伊藤整文学賞)等。また短篇「じねんじょ」「みのむし」で川端康成文学賞を二度受賞。2010(平成22)年8月29日没。