小説東京帝国大学(新潮文庫)

松本清張/著
配信開始日: 2012/08/01
価格:946円(税込)
新潮文庫
文芸一般
作品カナ:ショウセツトウキョウテイコクダイガクシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-110935-0
南北朝正閏論争、大逆事件など、明治の朝野を揺り動かした数々の問題を背景に、東京帝国大学の変遷と功罪を描く異色長編。
「国家の大学」として巨大な指導者群を養成し、日本の現代史を動かす原動力となった東京帝国大学は、激動する時代の流れに如何に呼応し、抵抗したか――桂内閣の軟弱な対露外交を批判した七博士の“日露開戦論”に端を発した空前の東大騒動、国定教科書の改訂にからむ南北朝正閏論争、大逆事件など明治の朝野を揺り動かした数々の問題を背景に、その変遷と功罪を描く異色長編。

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松本清張(マツモト・セイチョウ) プロフィール

(1909-1992)福岡県小倉市(現・北九州市小倉北区)生れ。給仕、印刷工など種々の職を経て朝日新聞西部本社に入社。41歳で懸賞小説に応募、入選した『西郷札』が直木賞候補となり、1953(昭和28)年、『或る「小倉日記」伝』で芥川賞受賞。1958年の『点と線』は推理小説界に“社会派”の新風を生む。生涯を通じて旺盛な創作活動を展開し、その守備範囲は古代から現代まで多岐に亘った。

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