香川3人惨殺事件「パパは自殺寸前だった!」(新潮45 eBooklet 手記編1)
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作品カナ:カガワサンニンザンサツジケンパパハジサツスンゼンダッタシンチョウ45イーブックレット
悲劇に見舞われた山下家の中で一体何が起っていたのか。ブラウン管には映し出されなかった、地獄の果ての辛苦――。
2007年11月、香川県坂出市で祖母と孫娘二人が惨殺された。ワイドショーは当初から家族に疑惑の目を向け、被害者の父を半ば“犯人”扱いして追いかけ回した。「パパはその晩、本当に死のうと思ったらしい。三人の行方はわからず、安否も知れない。そんなときに犯人扱いされ、おまけに心ない人たちに弄ばれて、もう逃げ出したい気持ちだったといいます。みんなが寝た後に一人でどこかに行って死ぬつもりだったようです」――遺族が語った家族の辛苦と、犯人の本当の動機。