薔薇盗人(新潮文庫)
新潮文庫
文芸一般
作品カナ:バラヌスビトシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-101921-5
紙書籍ISBN:978-4-10-101921-5
悲しい瞳に、バラは咲かない。罪つくりな6短編。
「親愛なるダディと、ぼくの大好きなメイ・プリンセス号へ」──豪華客船船長の父と少年をつなぐ寄港地への手紙。父の大切な薔薇を守る少年が告げた出来事とは──「薔薇盗人」。リストラされたカメラマンと場末のストリッパーのつかの間の、そして深い哀情「あじさい心中」。親友の死を前にして老経営者に起きた死生への惑い「死に賃」。人間の哀歓を巧みな筆致で描く、愛と涙の6短編。
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浅田次郎(アサダ・ジロウ) プロフィール
1951(昭和26)年、東京生れ。1995(平成7)年『地下鉄(メトロ)に乗って』で吉川英治文学新人賞、1997年『鉄道員(ぽっぽや)』で直木賞、2000年『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞、2007年『お腹召しませ』で司馬遼太郎賞、2008年『中原の虹』で吉川英治文学賞、2010年『終わらざる夏』で毎日出版文化賞、2016年『帰郷』で大佛次郎賞、2019(令和元)年に菊池寛賞をそれぞれ受賞した。『蒼穹の昴』『椿山課長の七日間』『薔薇盗人』『憑神』『夕映え天使』『赤猫異聞』『ブラック オア ホワイト』『母の待つ里』など多彩な作品があり、幅広い読者を獲得している。