緑の天幕
新潮クレスト・ブックス
ロシア文学
作品カナ:ミドリノテンマク
紙書籍ISBN:978-4-10-590177-6
紙書籍ISBN:978-4-10-590177-6
ソ連とは一体何だったのか? ロシアを代表する人気作家の大河小説、ついに完訳!
いつも文学だけが拠りどころだった――。スターリンが死んだ一九五〇年代初めに出会い、ソ連崩壊までの激動の時代を駆け抜けた三人の幼なじみを描く群像劇。近年ではノーベル文学賞候補にも目される女性作家が、名もなき人々の成長のドラマを描き、強大なシステムに飲み込まれることに抗する精神を謳いあげた新たな代表作。
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リュドミラ・ウリツカヤ(Ulitskaya,Ludmila) プロフィール
1943年生れ。モスクワ大学(遺伝学専攻)卒業。『ソーネチカ』で一躍脚光を浴び、1996年、フランスのメディシス賞とイタリアのジュゼッペ・アツェルビ賞を受賞、2001年には『クコツキイの症例』でロシア・ブッカー賞、『通訳ダニエル・シュタイン』でボリシャヤ・クニーガ賞(2007年)とドイツのアレクサンドル・メーニ賞(2008年)を受賞。他に『子供時代』『それぞれの少女時代』『女が嘘をつくとき』など。2011年、シモーヌ・ド・ボーヴォワール賞を受賞し、ロシアで最も活躍する人気作家である。
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前田和泉(マエダ・イズミ) プロフィール
1969年神奈川県生まれ。東京外国語大学外国語学部ロシア語学科卒業。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。2021年12月現在、東京外国語大学教授。著書に『マリーナ・ツヴェターエワ』、訳書にリュドミラ・ウリツカヤ『通訳ダニエル・シュタイン(上・下)』、アンドレイ・クルコフ『大統領の最後の恋』、アンドレイ・タルコフスキー『ホフマニアーナ』などがある。