北の海(下)(新潮文庫)
新潮文庫
文芸一般
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作品カナ:キタノウミ02シンチョウブンコ
シリーズ名: 北の海
紙書籍ISBN:978-4-10-106338-6
シリーズ名: 北の海
紙書籍ISBN:978-4-10-106338-6
〈練習量がすべてを決定する〉柔道に明け暮れる日々。『しろばんば』『夏草冬濤』につづく自伝的長編。
金沢の四高柔道部の夏稽古に参加し、練習する日々を過ごした洪作は、柔道のこと以外何も考えないという環境と、何よりも柔道部の面々が気に入り、受験の決意を固める。夏が終わると、金沢の街と四高柔道部の皆と別れ、受験勉強をしに両親のいる台湾へとひとり向かう。──柔道に明け暮れ、伊豆、金沢、神戸、台湾へと旅する、自由で奔放な青春の日々を鎮魂の思いを込めて描く長編小説。
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井上靖(イノウエ・ヤスシ) プロフィール
(1907-1991)旭川市生れ。京都大学文学部哲学科卒業後、毎日新聞社に入社。戦後になって多くの小説を手掛け、1949(昭和24)年「闘牛」で芥川賞を受賞。1951年に退社して以降は、次々と名作を産み出す。「天平の甍」での芸術選奨(1957年)、「おろしや国酔夢譚」での日本文学大賞(1969年)、「孔子」での野間文芸賞(1989年)など受賞作多数。1976年文化勲章を受章した。