夢のなか―慶次郎縁側日記― (新潮文庫)

北原亞以子/著
配信開始日: 2014/06/13
価格:671円(税込)
新潮文庫
文芸一般 時代小説 TTS(読み上げ)対応
作品カナ:ユメノナカケイジロウエンガワニッキ09シンチョウブンコ
シリーズ名: 慶次郎縁側日記
紙書籍ISBN:978-4-10-141423-2
あの人はいつも優しい。夢のなかでさえも……。理詰めじゃ解けぬ男女の心を、慈愛でほぐす慶次郎。哀歓溢れる江戸八景。
女に食わせてもらう甲斐性なしと笑われるあの人も、私にはいつだって優しい。たとえ夢のなかでさえも……。職に就かない優男を針仕事で支える娘にも、良縁話を笑顔で断る縹緻よしにも、胸に秘めた思いがある。失くした恋の哀しみが、思わぬ悪事に人を走らすこともある。理詰めじゃ解けぬ江戸の男女の心のもつれを、隠居を楽しむ慶次郎が慈愛で解きほぐす、哀歓溢れる八篇。

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北原亞以子(キタハラ・アイコ) プロフィール

(1938-2013)東京生れ。石油会社、写真スタジオに勤務後、コピーライターとして広告制作会社に入社。その間に、創作活動を開始し、1969(昭和44)年「ママは知らなかったのよ」で新潮新人賞、同年「粉雪舞う」で小説現代新人賞佳作を受賞。1989(平成元)年『深川澪通り木戸番小屋』で泉鏡花文学賞、1993年『恋忘れ草』で直木賞、1997年『江戸風狂伝』で女流文学賞をそれぞれ受賞。他の作品に『まんがら茂平次』『東京駅物語』『妻恋坂』『父の戦地』『誘惑』『あんちゃん』、「慶次郎縁側日記」シリーズなど多数。

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