麹町二婆二娘孫一人
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単行本
文芸一般
TTS(読み上げ)対応
作品カナ:コウジマチニババニムスメマゴヒトリ
紙書籍ISBN:978-4-10-437704-6
紙書籍ISBN:978-4-10-437704-6
変転する昭和を生き抜いて、平成の世を猪突猛進で生きる、亥年の女たち。
東京麹町の古い屋敷に暮らす女ばかりの五人。昭和初め生まれのお嬢さん気質の抜けない家付き娘・富子さんも、ロリータファッションの孫娘・真由に振り回される平成の現在。富子さんと長年ともに暮らしてきた大正生まれのおきくさんが高齢出産で得た娘の紀美ちゃんもいて――世代様々、微妙な関係。変わりゆくもの、変わらないもの、それぞれの人生を温かくみつめる長編。
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中沢けい(ナカザワ・ケイ) プロフィール
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1959(昭和34)年生れ。千葉県館山市に育ち、18歳の高校在学中に書いた「海を感じる時」で群像新人文学賞を受賞、単行本がベストセラーになる。1985年、『水平線上にて』で野間文芸新人賞を受賞。著書に『野ぶどうを摘む』『女ともだち』『豆畑の昼』『さくらささくれ』『楽隊のうさぎ』『うさぎとトランペット』『書評 時評 本の話 1978-2008』『動物園の王子』など。