歌に私は泣くだらう―妻・河野裕子 闘病の十年―(新潮文庫)
新潮文庫
ノンフィクション一般
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作品カナ:ウタニワタシハナクダロウツマカワノユウコトウビョウノジュウネンシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-126381-6
紙書籍ISBN:978-4-10-126381-6
歌人永田和宏と河野裕子。生と死を見つめ、深い絆で結ばれた夫婦の愛と苦悩の物語。
その時、夫は妻を抱きしめるしかなかった――歌人永田和宏の妻であり、戦後を代表する女流歌人・河野裕子が、突然、乳がんの宣告を受けた。闘病生活を家族で支え合い、恢復に向いつつも、妻は過剰な服薬のため精神的に不安定になってゆく。凄絶な日々に懊悩し葛藤する夫。そして、がんの再発……。発病から最期の日まで、限りある命と向き合いながら歌を詠み続けた夫婦の愛の物語。
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永田和宏(ナガタ・カズヒロ) プロフィール
1947(昭和22)年、滋賀県生れ。歌人・細胞生物学者。京都大学理学部物理学科卒業。京都大学再生医科学研究所教授、京都産業大学教授などを歴任。2024年10月現在、JT生命誌研究館館長。読売文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞、迢空賞、毎日芸術賞などを受賞。2009(平成21)年紫綬褒章、2019(令和元)年瑞宝中綬章受章。河野裕子との共著に『京都うた紀行』『家族の歌』『たとへば君』、著書に『もうすぐ夏至だ』『現代秀歌』『歌に私は泣くだらう』『生命の内と外』『知の体力』『あの胸が岬のように遠かった』など多数。宮中歌会始詠進歌選者。朝日歌壇選者。