漱石と日本の近代(下)(新潮選書)
新潮選書
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作家論
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作品カナ:ソウセキトニホンノキンダイ02シンチョウセンショ
シリーズ名: 漱石と日本の近代
紙書籍ISBN:978-4-10-603806-8
シリーズ名: 漱石と日本の近代
紙書籍ISBN:978-4-10-603806-8
一貫して漱石が描こうとしたもの、それは「女」という謎であった――。
都市空間に住む家族の物語を描き続けた漱石。明治民法によって家の中にも権利の意識が持ち込まれ、近代的「個」の自覚、生活に浸透する資本主義、家族を離れた愛など、新たなテーマが見出されていった。中でも漱石にとって最も謎に満ち、惹かれた対象は「女の心」だった……。後期六作品を中心に時代と格闘した文豪像を発見する試み。
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石原千秋(イシハラ・チアキ) プロフィール
1955(昭和30)年生れ。成城大学大学院文学研究科国文学専攻博士課程中退。早稲田大学教育学部教授。日本近代文学専攻。現代思想を武器に文学テキストを分析、時代状況ともリンクさせた“読み”を提出し注目される。著書に『学生と読む「三四郎」』『秘伝 大学受験の国語力』『名作の書き出し』『読者はどこにいるのか』『漱石と日本の近代』など。