細胞異植(新潮文庫)
新潮文庫
文芸一般
ミステリ
作品カナ:サイボウイショクシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-126832-3
紙書籍ISBN:978-4-10-126832-3
わが子を救いたい。たとえ“犠牲者”を生むことになっても。再生医療の闇を描くサスペンス。
国内二例目の赤ちゃんポストで張り込んでいた新聞記者・長谷部友美が目撃したのは、嬰児を抱いた石葉宏子の姿だった。独身だと思っていた知人の行動に戸惑う友美。慌てて姿を消した石葉の行方を追ううちに、女の抱えていた修羅が浮き彫りになってゆく。最後に掴みとった驚愕の真相とは。先端医療は新たなる福音か、人倫を揺さぶる悪魔の誘惑か――。『流転の細胞』改題、全面改訂完全版。
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仙川環(センカワ・タマキ) プロフィール
1968(昭和43)年東京都生れ。大阪大学大学院医学系研究科修士課程修了。経済紙記者として医療技術、介護、科学技術を担当する。2002(平成14)年に『感染』で小学館文庫小説賞を受賞し、デビュー。現在は執筆に専念。専門知識を生かした医療サスペンスなどで高い評価を得ている。『終の棲家』『繁殖』『無言の旅人』『封鎖』『極卵』『侵入』『隔離島フェーズ0』『疑医』ほか著書多数。