日中戦後外交秘史―1954年の奇跡―(新潮新書)
新潮新書
歴史学
外交
作品カナ:ニッチュウセンゴガイコウヒシセンキュウヒャクゴジュウヨネンノキセキシンチョウシンショ
紙書籍ISBN:978-4-10-610855-6
紙書籍ISBN:978-4-10-610855-6
日中がまだ「戦争状態」だったころ一人の中国人女性が羽田空港に降り立った。数万人の日本人を救った奇跡の物語を掘り起こす。
一九五四年十月三十日の夜。一人の中国人女性が羽田空港に降り立った。当時の日本にとって、数万人の残留邦人の引き揚げは急務。一方、建国したばかりの中国は、西側諸国との関係を築くための突破口を探していた。まだ日中に国交がない時代、綱渡りの外交の主人公を務めたのが女傑、李徳全だった。その滞在中の言動は行く先々で熱狂と波紋を呼び、両国間に奇跡が――戦後史の中に埋もれていた秘話を丹念に掘り起こす。
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加藤徹(カトウ・トオル) プロフィール
1963年生まれ。明治大学法学部教授。東京大学文学部中国語中国文学科卒、文学修士。著書に、『京劇』『貝と羊の中国人』など。
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林振江(ハヤシ・シンコウ) プロフィール
1967年生まれ。明治大学学長特任補佐、北京大学日本研究センター常務理事。国際関係学博士。明治大学特任教授を経て現職。