デッドライン(新潮文庫)
新潮文庫
文芸一般
作品カナ:デッドラインシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-104161-2
紙書籍ISBN:978-4-10-104161-2
ヒリヒリとした焦燥感! 気鋭の哲学者が描く、疾走する青春小説。野間文芸新人賞受賞。
2001年の春、僕は大学院に進んだ。専門はフランス現代思想。友人の映画制作を手伝い、親友と深夜にドライブし、行きずりの相手とセックスをする日々を送りながら、修士論文の執筆が始まる。テーマはドゥルーズ――世界は差異からできていると唱えた哲学者だ。だが、途中までしか書けないまま修論の締め切り(デッドライン)が迫ってきて……。気鋭の哲学者が描く青春小説。芥川賞候補、野間文芸新人賞受賞作。(解説・町屋良平)
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千葉雅也(チバ・マサヤ) プロフィール
1978(昭和53)年栃木県生れ。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻表象文化論コース博士課程修了。博士(学術)。立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。2019(令和元)年、『デッドライン』で野間文芸新人賞、2021年「マジックミラー」川端康成文学賞を受賞。『オーバーヒート』『エレクトリック』『動きすぎてはいけない――ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学』『アメリカ紀行』など著書多数。2023年『現代思想入門』で新書大賞受賞。