ごんぎつね でんでんむしのかなしみ―新美南吉傑作選―(新潮文庫)
新潮文庫
文芸一般
童話
作品カナ:ゴンギツネデンデンムシノカナシミニイミナンキチケッサクセンシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-105161-1
紙書籍ISBN:978-4-10-105161-1
大人だから、沁みる。名作だから、感動する。29歳で夭逝した著者の心優しい童話集。
わずか29歳で夭逝した新美南吉は、美智子上皇后の胸に刻まれた「でんでんむしのかなしみ」や「手袋を買いに」など、多くの心優しい童話と詩を残した。不遇な幼年時代だったが18歳で「ごんぎつね」を発表。その後結核に苦しみながらも、創作の情熱は最期まで衰えなかった。生きることの淋しさを抱えつつ、それでも歩もうとする勇気を、繊細な感性で描いた傑作童話11編と数編の詩を収録した。
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新美南吉(ニイミ・ナンキチ) プロフィール
(1913-1943)1913(大正2)年、愛知県知多郡半田町(現・半田市)生れ。幼くして母を亡くし、継母を迎え、また養子に出されるなど、複雑で孤独な環境で育った。1932(昭和7)年、18歳の時、「ごん狐」が「赤い鳥』に掲載される。同年、東京外国語学校英語部文科に入学。巽聖歌との親交を深め、北原白秋、鈴木三重吉の知遇を得るが、21歳の年、初めて喀血し一時帰郷。卒業後、再び喀血。24歳で愛知県立安城高等女学校に就職したが、創作意欲は衰えず多くの童話や詩を書いた。主な作品に、「ごんぎつね」「手袋を買いに」「久助君の話」「最後の胡弓弾き」などがある。初の童話集『おじいさんのランプ』刊行後、29歳で没。